テーブルサイズから吊鉢まで
実は多彩な品種で、扱いやすい
シンゴニューム
Syngonium
の隠れた品種たち
シンゴニウム(Syngonium)は、サトイモ科の蔓性観葉で、現在日本で流通する多くの品種はメリクロン苗あるいはその株を親に挿し木した、物が多く出回っている。もともとホワイトバタフライ(White Butterfly)ピクシー(Pixie)ネオン(Neon)など多くの品種がメリクロン苗で供給され、9㎝ポットのテーブルサイズから12㎝~18㎝の吊鉢などで、生産されている。
シンゴニュームは、近年の夏の異常高温や冬の燃料費の高騰など、施設栽培での生産環境は年々条件が厳しくなるが、耐暑性や耐寒性で考えれば守備範囲の広い作物の一つと言える。また、メリクロン苗が普及しだした当初から、マイクロカッティングス技術で、他の種類に比べ比較的、安価な苗のおかげもあり、最も量産されたメリクロン苗の1つと言える。
今回、日本ではまだ2026年秋現在、メリクロン順化苗として供給されていない、品種を紹介させていただきます。しかし、植物の性質上メリクロン増殖に非常に適した種なので、メリクロン苗にて供給されていればご容赦ください

バターマーブル
Butter Marble
恐らく、濃緑色に白斑のalbomaruginata種であるフレンチマーブル(French marble)の枝替わりではないかと思われる。ライトグリーンの葉色にクリームイエローの斑が入る。
フレンチマーブル同様、蔓性の性質が強く出る。フレンチ同様メリクロンで培養しにくいのかもしれない。

クリスマスホリデー
Christmas Holiday
矮性の品種で、別名ミニアリューション(Mini Allusion)とも呼ばれる。ダークグリーン葉の中央部から葉脈に沿って鮮やかなピンク赤になるコントラストが美しい品種。赤色のもとは恐らくアントシアニンと思われる。写真はタイで撮影したので赤みが薄いが、ある程度低温に当たればより濃い赤になると思う。そのことが品種名の由来だと思う。


ゴジラ
Godzilla
シンゴニュームは、サトイモ科なので、通常の葉は、茎から、その前に展開した葉の葉柄の元部分に丸められて収納されており、成長に伴い丸められた新葉が徐々に展開していくが、この種は、ミューテーションなのか、他の要因なのか、葉がきれいに展開しきらない。そのゴツゴツとした草姿から、愛嬌のある名がつけられたようだ。

オマージュ
Hommage
かつて、一世を風靡した、シルキー(Silky)という品種があったが、葉色はまさに絹を思わせる繊細なシルキーグリーンである。葉はナロー(細葉)系で、株は矮性が強く分枝も多いようだ。

マンゴーアリューションMango Allusion
すでにTC苗で出回るゴールデンアリューションやベリーアリューションという品種がある。いわば、アリューションシリーズになるのか?アリューションは、「ほのめかす」や「暗示」という意味もあるようで、いわば「〇〇ポイ」ということから、葉色のはっきりしない品種に使われているようだ。
この品種もカタログ掲載されているが、実際にはまだ現時点では供給さていないようだ。
薄いミントグリーンに赤目の葉脈で、マンゴーを想像しにくいが、色目の美しさとずんぐりした葉の形は、非常に魅力的である。

マンライ
Manrai
ナローリーフ(細葉)タイプの品種で、矮性が強く出て蔓は伸びにくそうに見える。

ミルクコンフェティ
Milk Confetti
コンフェティ(Confetti)別名ダズルカラー(Dazzle Colour)からの選抜種と思われる。
ミントグリーンにピンクの斑の面積が多く出る。


オルムナックレッド
Orm Nak Red
濃い赤色が非常に美しい品種だが、矮性ではなく、分枝性も高そうではない

ピンクローリー
Pink rolli
ゴジラ(Godzilla)同様、葉が展開せずに縮れるタイプでゴジラより葉や株は大きい。また、葉色と葉柄の枝元がピンクに着色し魅力的である。


ポドフィラムpodophyllum
ほとんどのシンゴニュームの園芸種の元となった原種で本来は20㎝以上に成長する葉の付け根に翼葉が左右に展開する蔓性の植物である。

スプラッシュピンク
Splash Pink
矢じり型の緑葉にピンクの斑が葉の一部または全体に広がる、美しい品種。22年頃より白斑が混じる、スプラッシュピンクトリカラーの出現により、ほとんど姿を見なくなった。

スプラッシュピンクトリカラー
Splash Pink
Toricolor
スプラッシュピンクからの枝替わりで白斑が混じりトリカラーとなる。白が混じることによって非常に華やかになる。
蔓性の性格が強く、分枝性は高く無いようだ。


スターライト
Starlite
白斑が非常に美しいスパーナローリーフ。
分枝はよさそうだが、見るからに成長は遅いと思われる。


ホワイト ナロー
White Narrow
オマージュに似た葉色だが、葉は一段と細くスーパーナローリーフだ。オマージュと同じ農場で紹介されたので、もしかするとオマージューからのセレクトなのかもしれない



